ホワイトアウト

2004年5月27日 読書
ISBN:410127021X 文庫 真保 裕一 新潮社 1998/08 ¥820
奇跡みたいな話だけど、勇気付けられました。
真っ白で壮大な雪景色の中で、ちっぽけな人間でありながら、力強く自然、敵、自分に立ち向かう主人公の姿が美しいです。
ISBN:4003222245 文庫 工藤 政司 岩波書店 2000/10 ¥735

若草物語の末っ子のエイミーを強烈にした感じの主人公です^^;

友達にはしたくないタイプの、傲慢な女の子。

だけど、ちらっと暖かいところが覗くのがかわいい。

この時代のイギリスの「階級」の厳しさを考えさせられました。
ISBN:4003258312 文庫 杉本 秀太郎 岩波書店 1988/10 ¥588
この話はドビュッシーのオペラが有名だけど、
読みながら、私の頭の中ではフォーレの透き通った付属音楽の方が流れてました^^;
詩人が書いた戯曲だけあって、韻を踏んでいたりするみたい。

ストーリーはわりとありきたりだけど(なんせ100年以上前の本ですから)、すごく透明感のあるお話。
メリザンドの「水」のイメージが美しい。
実体がないかんじ。
「はかなさ」の美学は、日仏共通みたい。

一瞬の光

2004年5月10日 読書
ISBN:4043720017 文庫 白石 一文 角川書店 2003/08 ¥780

エリートの主人公、
完璧なその彼女、
そして心の傷を負って「普通じゃない」ヒロイン。
ほとんど一方通行の愛情。無償の愛。

すごくアンバランスな、そしてそのアンバランスさが
主人公を動かしたんだと思う。
こんな愛の形もあるんだね。
でも私は、人はどこかで見返りを求めるものだと思う。

主人公の生き方はすごく不器用だと思う。
だけど器用に何でもできてしまう人間よりも、
自分の立場も考えず、感情のまま行動してしまう人のほうが、
豊かな人生を送れるのかもしれない。

主人公のそれまでの計算しつくされた生活は、
がらっとこれから変わっていくんだろう。
彼がそれを後悔しないといいけれど。

それにしても冒頭の就職活動の話は……^^;
入りたいね、サントリー(苦笑)
ISBN:410118111X 文庫 塩野 七生 新潮社 2003/03 ¥420

こういうのは、原作をすみずみまで知ってて、
それから手にとって見ると面白いんだろうな。
世間の評価は全く違うけど、
ゲームやアニメの同人誌みたいなものかしら。
聖書の話はともかく、私のギリシャ神話の記憶はまだらなので、
どこが原作で、どこが塩野さんのフィクションなのかよく分かりませんでした^^;

サロメはそういえば少し前に流行ってたよねー。
バレエ、観にいきたかったな。

それにしてもイエス様って、弟がいたんだ。。。トリビア。

昨日3時間しか寝ていないため、眠いです。
おなかも痛いし。
この体で説明会、筆記、面接のフルコース受けてきた私、
ちょっと偉い?
明日も面接×2。

いっこ法律事務所が落ちたことが発覚。
なんかもうどうでもいいや。
疲れた。

再来週あたり旅行にでも行こうかな。。。
ISBN:4122040256 文庫 池田 理代子 中央公論新社 2002/05 ¥660

大学の図書館で発見。

知る人ぞ知る、池田理代子さん。
池田理代子さんと聞いて分からなくても、
「ベルサイユのばら」と言えば、
日本人の半分くらいの人は分かることでしょう。

以前大学の図書館が「読みたい作家」でアンケートを取っていて、
学園祭でベルバラ原作の創作劇を上演したばかりだった私は、
「ベルバラ入るかも…♪」と思いながら
池田さんの名前を書きました。
で、その結果がベルバラでなく、この本と思われます(笑)
(うちの大学の図書館はカタイ本しかないんだもん。
エッセイどころか、現代小説すらなかったくらい)

彼女の作品も、すごく歴史的事実に忠実で、
よく調べてあるなと感心していましたが、
(実際、フランス革命、ロシア革命は随分勉強になりました)
47歳になって、キャリアを捨てて、
音楽を専門的に始めようとする向上心には頭が下がります。
また、ベルバラなんていう豪華絢爛の作品を書いている彼女も、
普通に悩んだり、苦しんだり、病気になったりするのだなと、
変なところで感心してみたり。

池田さんは(1回目の大学の)在学中にベルバラを描き始めたと聞いているけれど、
本当に非凡な才能を持った人だと思います。
私は「才能」という言葉は好きではないけれど、
池田さんの「才能」は、芸術という趣味の領域を
追及していける一途なエネルギーだと思います。
あと世間に汚されないというか……「わが道を行く」ができるところ。

ちょっぴり疲れてしまったときに、
よい薬となるエッセイです。

好きなことをやらせてもらっているという
自分の今の境遇をあらためて親に感謝しました。
ISBN:4101104301 文庫 山崎 豊子 新潮社 2001/12 ¥620
ようやく5冊読み終わりました。
人間の綺麗なところも汚いところも見せてくれた小説でした。
本当の世界では、ここに出てた汚職は存在しても、主人公のような人道主義者は存在しうるものなのかしら。
人間って色々な面があると思う。
それをもっと書いてくれると、もっと面白い小説だったかもね。
主人公が我を忘れたのは5巻中1回だけだったし、どんなにいい人でも、他人を傷つけることだってあると思うし。
それにしても会社っていったい誰のものなんだろう・・・。

今日は先日ES通過した大本命企業の説明会でした。(それでも眠かったのはナイショです)
以前にOG訪問した人が社員討論会に登場してビックリ!
(その人は人事の人に紹介されてOG訪問した人だから、よっぽど仕事ができる模範社員なんだろうなぁ。実際聡明な人だった。)
説明会終了後挨拶に行ったら、「あとちょっとだから頑張ってね」とは言われたものの、
これから800人→15人に絞るんだよね。。。
うーーーー、頑張るぞ!
ISBN:4101104263 文庫 山崎 豊子 新潮社 2001/11 ¥620
こういう好青年、ステキだと思う一方、家族をないがしろにしてまで、とか、そこまで熱くなれるなんてちょっとおかしくない、とか思う私。やっぱり冷たい人間なのかしら……。
でも人もあこがれる海外勤務、実際は過酷なものなのだなということがよく分かりました。うちのおじさんはブラジル勤務と言われて、即座にOKしたと聞いたけれど、よい社員は会社に忠誠を誓うものなんだと実感。企業は面接で私たちのやりたいことを聞くけれど、私たちのために聞いてるんじゃなくて、あくまで自分達のために聞いてるんだね。エールフランスとKLMとの比較の話を読んで、ああやっぱり日本は「会社」がゼッタイなんだと実感。でも、昔は忠誠を誓って代わりに待遇は保障されてきたけど、今はそうはいかない。年功序列だって、こういう制度がなかったら、d大企業とはいえ管理部門で働く父は成績なんて付かないだろうし、娘の私は、大学なんて、音大なんて、出させてもらえなかっただろう。日本には奨学金も少ないし。果たして私は自分の娘に(むすめって決めてる^^;)、私が親からしてもらったことと同じこと、それ以上のことをしてあげられるのかしら…。

ある財団に書類を出しに行きました。受付に預けるのかと思ったら、中に入って、人事に手渡しでした^^; スーツ着ていってよかったぁ。業界人をいっぱい見かけました。

第二志望のメーカーから二次面接通過の連絡♪ 次は最終面接だそうです。がんばるぞ、おーー!!

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