舞姫

2006年6月10日 読書
ISBN:4101001073 文庫 川端 康成 新潮社 1954/11 ¥460

森鴎外のは確か高校の教科書で読んだけれど、
川端康成のもあったんだね。

美しいタイトルだったから手にとって読み始めたけれど、
非常に気持ちの悪い話です。
情景描写とかは綺麗だよ。
けれど、それぞれ…と言っても両親だけれど、
そのエゴがからみあってるのがよく分かる。
美しい家庭、でも一皮剥けば…ってやつでした。
家族が違う方向を向いているって、子供と親ならともかく、
親同士がそうだと、家庭って簡単に崩壊するんだろうね。

矢木はとんでもないタヌキ、
でも「貧乏暮らしをしたかった」っていう言葉のうちの
ちょっとは本当の気がする。
波子と華やかに暮らすために、ようやく身につけたのが
所謂「教養」と「狡猾さ」だったんだろうな。
環境が変わると、人も変わる。

そういえば、卒論で書いたことに関連する内容が出てました。
この時代には普通の話だったのかなぁ、
私は調べきれなかったけれど。

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