ISBN:4101146403 文庫 曽野 綾子 新潮社 2005/12 ¥460

祖母は曾野綾子さんの本が好き。
果たして私は、この本が初・曾野綾子さんでした。
エッセイ。

口調はかなりキツイ。
「昔はよかった…」的な懐古主義みたいなところも
ちらほら。というか、かなり。
「それは違うんじゃない?」と思うところもちらほら。
けれど、この人、すごくニュートラル,
少なくともニュートラルに
ものを見ようとしている人だと思いました。
感情論にならない人。
世間の風潮に流されないで、
自分で判断しようと心がけている人。
多分周囲の人には一癖ふた癖あると思われてるんだろうなぁ。
見識が広くて「フェア」なのは、海外生活が長いからかな。
それも色んなところを回っているから(いいなぁ)。
南ア、ソマリア、ブラジル、イランetc...
(曾野さんの年代で、しかも女性でそれができたのは、
本人の並はずれた努力や才能もあるけれど、
よほど環境に恵まれたんだと思います。)

曾野綾子さんは、理想論を言うのは幼稚だと言う。
ダークサイドのことを知り尽くしているから?
私もそう思ってた。
だけど、理想論を語って、突き進む人がいないと、
世間は動かないんじゃないか、とも最近思います。
理想論も強く信じれば理想論じゃなくなるって思うのは
やっぱり理想論なのかなぁ。。。

あ、ただ、高見の見物で理想論を言うのは
もちろん一番卑怯なことなので、
それは避けたいと思います。
大事なのは、行動がともなうか、どうか。

曾野綾子さんも、
具体的にどうしたらいいのかって
もっと意見を書いてくれるとよかったんだけれどね。

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