言葉にできないけれど

心がざわざわする。
悔しくは、ない。
悲しくも、ない。
それならいいじゃない、
こんなに気持ちが落ち着かない理由なんてないと思うのに、
そのことばかり考えてしまう。
馬鹿だね、わたし。

元彼さんの結婚。
そして今日はそのパーティ。
公での立場上、私は行くべきだったのに、欠席。
みんなには冷たいと思われただろうな。

気を遣ってくれたのか、
ひとりが私にパーティ中に電話をくれて
新婦さんと元彼さんにかわってくれた。
…余計なお世話だってば。

元彼さんは明らかにうろたえてた。
他人行儀。
せっかく私は黙ってて、
せっかく私は明るくしてるのに、
そんなんじゃみんなに分かっちゃうよ。
相変わらず馬鹿正直。

初めて話した新婦さん、
可愛らしい女の子といった声。
いったいどんな人なんだろう。
もしも許されるなら、彼女と色々話しをしてみたい。
彼女がどんな人なのか。
彼女は彼のどんなところが好きなのか。
恐らく会うことは一生ないと思うけれど。