ISBN:4122040256 文庫 池田 理代子 中央公論新社 2002/05 ¥660

大学の図書館で発見。

知る人ぞ知る、池田理代子さん。
池田理代子さんと聞いて分からなくても、
「ベルサイユのばら」と言えば、
日本人の半分くらいの人は分かることでしょう。

以前大学の図書館が「読みたい作家」でアンケートを取っていて、
学園祭でベルバラ原作の創作劇を上演したばかりだった私は、
「ベルバラ入るかも…♪」と思いながら
池田さんの名前を書きました。
で、その結果がベルバラでなく、この本と思われます(笑)
(うちの大学の図書館はカタイ本しかないんだもん。
エッセイどころか、現代小説すらなかったくらい)

彼女の作品も、すごく歴史的事実に忠実で、
よく調べてあるなと感心していましたが、
(実際、フランス革命、ロシア革命は随分勉強になりました)
47歳になって、キャリアを捨てて、
音楽を専門的に始めようとする向上心には頭が下がります。
また、ベルバラなんていう豪華絢爛の作品を書いている彼女も、
普通に悩んだり、苦しんだり、病気になったりするのだなと、
変なところで感心してみたり。

池田さんは(1回目の大学の)在学中にベルバラを描き始めたと聞いているけれど、
本当に非凡な才能を持った人だと思います。
私は「才能」という言葉は好きではないけれど、
池田さんの「才能」は、芸術という趣味の領域を
追及していける一途なエネルギーだと思います。
あと世間に汚されないというか……「わが道を行く」ができるところ。

ちょっぴり疲れてしまったときに、
よい薬となるエッセイです。

好きなことをやらせてもらっているという
自分の今の境遇をあらためて親に感謝しました。

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